私も、今の自民・公明の連立与党のように、自衛隊を「外交のコマ」のように考えていると、いつか国を誤ると考えています。
一般の人の中にも、自衛隊が何のために存在するのかを理解していない人がいますね。単純にドンパチをやるためのものと考えている人が多いみたいです。あるいは北朝鮮の脅威に関する報道をテレビで見て、自衛隊はそのためにいるのだと思い込む人もいます。
「脅威なんか…」と私は思います。「…いくらで膨らませられるいい加減なもの」というのが私の経験則だからです。先日もありましたが、最大射程4,000kmのミサイルを5,000km級まで増幅できるように、脅威は常に誇張されてきました。第2時世界大戦でも、アメリカでは日本がアリューシャン列島を経由してアラスカに攻め込むという青写真が流布され、多くのアメリカ国民が信じ込みました。実際には、この地域は天候が悪く、軍事活動には不向きです。実際、この地域では戦闘が起こり、米軍はアッツ島とキスカ島へ上陸し、アッツ島では玉砕が行われました。でも、アメリカは無理にここを攻める必要はなかったといわれます。しかし、米政府が広めた不安を静めるため、米軍は両島を占領して見せなければいけなかったのです。これなど、「脅威の本末転倒」というべきです。
日本の政治家もいつかは感心されるような自衛隊の活動を創案して欲しいと思っています。現在は、単に日本の国力を顕示するために海外に派遣したがっているようにしか見えません。ネパールでの自衛隊の活動の意義は、政治家たちも正しく理解していないのではないかと心許なく思っています。(スパイク)
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