日に日に風化するハディーサ事件

2006.8.4

 ハディーサ事件は、まだ海兵隊最上層部の中で検討中です。捜査は一通り終わっていますが、軍事裁判を行うかどうかは未決です。被害者の遺体の検死は実現しませんでした。さらに調査が行われる余地も残しています。

 そんな訳で、とうの昔に公開されているはずの報告書は未だに開示されていません。もみ消し容疑の報告書だけで、3,000〜4,000ページもあります。すでに、事件は虐殺については完全に不問となる雰囲です。簡単な事件ではないので、関係した兵士の細かい行動をチェックするのは必須ですが、報告書が開示されないために検討のしようもありません。事件はこのまま風化していく可能性が高まっています。

Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.