本日、拿捕された吉進丸の乗組員が3人とも勾留が延長されることが決まりました。当初、ロシアは2人の船員は早期解放したい意向を示していました。この決定に直接的に影響したのは、24日未明にまた日本漁船が越境したことだと考えられます。
北海道新聞によれば、24日未明、サハリン沿岸国境警備局と南クリール国境警備支隊から、「24日午前1時から5時の間、羅臼漁港から出港したとみられる日本の漁船のロシア領海への不法入域が確認されている」と連絡があり、水晶島、秋勇留島付近で確認された国籍不明船の監視も求めました。日本漁船の越境については、漁協の漁場管理レーダーの記録でも、複数の漁船が中間ラインを超えたことが確認されました。
これに加え、日本の厳しい批判が逆効果として働いた可能性もあります。領土問題はこの事件とは別にすべきだったのに、日本側は外務省から与野党まで、こぞってロシアの銃撃だけを問題にしました。その上、また日本漁船の越境です。厳しい対応をしないと日本漁船の密漁は収まらないとロシアが判断したのは当然です。今回の勾留延長はロシアからのメッセージと受け取るべきです。