連合ニュースが、地下核実験が行われる可能性が高いのは9月9日の建国記念日がある9〜10月だと報じました。1998年のテポドン1号の発射も9月9日だったとこの記事は書いています。ほかにも、この日に合わせて新型ミサイルがお披露目されたこともあります。私も建国記念日に核実験を行う可能性が高いと感じています。
25日午後には、韓国地質資源研究所が北朝鮮で小規模の人工的な地震が発生したことを突き止めました。TNT火薬1〜3トン分の爆発に相当するといわれますが、これは発破作業で、北朝鮮が水路工事のために黄海北道谷山郡の梨上貯水池で行ったものと推定されています。
金正日が今月中に中国を訪問するという報道もあります。金総書記が核実験を事前通告するという話もありますが、私はこの見解には否定的です。金正日はすでに中国を信頼しなくなっているといわれており、そんな相手に会いに行くかという疑問があります。行けば必ず核実験の話になりますから、意見が衝突するのも目に見えています。それでも行くというのなら、今回の核実験もまた支援を受けるのが目的の瀬戸際外交であったという見方が強まります。これまで、瀬戸際外交説と本気の核開発説の二つの見解があり、最近は本気説が強まっていました。それが再び瀬戸際外交説に戻っていくというわけです。
今回の実験が小型の核爆弾のテストである兆候があるという情報もありますが、具体的な理由を聞いていないのでこれ以上は書きません。私が聞いた話では、ノドンに搭載できる重量だということで、事実なら日本の安全保障にとって重大な問題となるでしょう。