military.comによれば、イラクのハムダニヤで民間人男性1名を米海兵隊員が虐殺した事件で、犯人の一人、メルソン・J・バコス3等海曹(21歳)が裁判で証言し、2名の海兵隊員が被害者ハシム・イブラヒム・アワド(52歳)に向けて少なくとも10回銃撃を加えたと述べました。
バコス3等海曹は司法取引に応じ、目撃したことを証言することにしたのです。バコスはアワドを解放するよう海兵隊員に求めましたが、マーシャル・マジンカルダ伍長に拒否されました。そして、ローレンス・ハッチンズ軍曹がアワドを調べた後、彼の頭部に向けて3発撃ち込みました。さらに、トレント・トーマス伍長が7〜10発を被害者に撃ち込みました。
この証言によって、バコス3等海曹に対する起訴は取り下げられます。実際に手を下したハッチンズ軍曹とトーマス伍長は死刑の可能性が濃厚になりました。バコス3等海曹は海軍の病院に勤務する衛生兵で、海軍から海兵隊に派遣されて事件に遭遇しました。衛生下士官ならジュネーブ条約を教育されているのは当然で、海兵隊員の行為に怒りを感じて証言を行ったのでしょう。彼はイラクで二度従軍し、最初の従軍でパープル・ハート勲章を受勲しています。この勲章は戦場で負傷した兵士に与えられます。彼の妻がウェブサイトを開設しており、夫へのメッセージを送ってくれれば転送するとのことです。バコスの証言に拍手を送りたい人は、是非ともメールを送ってください。