military.comによると、体に障害を持つイラク人、ハシム・イブラーヒム・アワドを殺害した海兵隊員の一人、ジョン・ジョッカ三世上等兵の判決公判が行われ、18ヶ月の懲役刑に処せられました。彼は、アワドの頭上に発砲し、命中はさせていないと証言していました。
検察官は懲役11年を、裁判官は懲役5年を考えていました。しかし、司法取引の結果に拘束され、18ヶ月に落ち着いたのです。裁判官はジョッカ上等兵に、司法取引に応じれば通常の除隊を認めると明言していました。不名誉除隊にならなければ恩給もつきますから、懲役は免れないとしても、応じない訳にはいかなかったでしょう。
この裁判の結果は、米軍の懲罰の通り相場を考える時に、頭に入れておくべき内容です。ジョッカ上等兵は最も関与が薄い一人だったために、この程度の刑罰ですみましたが、主犯格たちの刑は相当に重いものになるはずです。彼らには司法取引の材料はないでしょうし、ジョッカ上等兵で懲役11年もあり得たわけですから、極刑を含めて、当然相当に重たい刑罰になるはずです。