どうも、風邪をひいているらしく、頭痛がして作業が進みません。咳や熱はないのに、軽い頭痛だけが続いています。記者会見の訳は少し先へ進みましたが、ここまでで全体の4分の1くらいです。最後まで訳するかどうか、ちょっと考えさせてください。
これまで読んだところでは、ベイカー委員会の報告は、できるだけ名誉を損なわない形でイラクから撤退することに注意が向けられているように思えます。アメリカでは非常に厳しい報告書だと報じています。確かに、書き出しからして「イラクで成功する保証はない」と断言しています。しかし、ベイカーがブッシュ家に恥をかかせるようなことをするわけがありません。彼はパパ・ブッシュの懐刀であり、ブッシュ大統領がアル・ゴアと激戦を演じた大統領選でも開票結果について法律家としてサポートを行い、ブッシュを当選させた人物です。それでも問題点は洗いざらい書き出さないと報告書の質そのものが問われますから、書かないわけにはいかないのです。また、内容は過去に言われたり、実行されたこと以上のものは含まれていないようです。アラブ・イスラエルの和平にしても、すでに色々な人から主張されていることです。はっきり言えば、とうの昔にやっていなければならないことがようやく言えるようになったのが、この報告書なのだということです。
(ここから)
イラクにいる米軍の主要な任務は、イラク軍への支援の一つへ発展させるべきです。そして、それは戦闘任務における主要な責任を引き継ぎます。
この移行の進展と共に、アメリカはイラク軍に従軍し、支援を行う兵士の数を増やします。そして、米軍はイラクから立ち去り始めます。
ハミルトン 2008年の第一四半期までに、もちろん予想外の展開状況の影響を受けますが、部隊防衛に必要のないすべての戦闘旅団はイラクを出るでしょう。イラクの米戦闘部隊はイラク軍に従軍する部隊、緊急対応部隊や特殊作戦チーム、訓練、装備、顧問、部隊防衛だけに派遣されるでしょう。
緊急対応部隊と特殊部隊の主要な任務はイラクにいるアルカイダに焦点を合わせます。
イラク政府はここしばらくはアメリカの援助が必要でしょう。アメリカは、イラク政府が計画された変更を実行しなかったとしても、配置転換の計画を含め、我々が計画を行うことをイラク政府に明確にしなければなりません。
アメリカはイラクに派遣された莫大な兵士を限度なしに維持する約束をしてはなりません。
我々は配置転換を前に進めると同時に、米軍を立て直すためにいくつかの勧告もします。
軍事的解決だけではイラクの暴力を終わらせることはできません。我々はイラク人が自分自身を助けられるように手助けすべきです。
ハミルトン ブッシュ大統領と国家安全保障チームは明確なメッセージをイラク指導者に告げるべきです。アメリカは、彼らが国民の和解、安全保障、イラク人の日常生活の発展における大きな成果に向かって迅速な行動を取るならば、イラクを支援するでしょう、と。
もし、イラク政府が大きな成果に向かって迅速な行動を取らないならば、アメリカはイラク政府へのその政治的、軍事的、経済的支援を減らすでしょう。
議場をベイカー委員長にお譲りします。
ベイカー どうもありがとう、リー。
ご来場の皆さん。
リー・ハミルトン、私はあなたのご尽力に感謝します。さらに、私はあなたの過去の我が国への勲功を付け加えたいと思います。
同様にイラク研究グループのすべての仲間に感謝します。彼らはこの難しい問題に取り組み、超党派の精神と幾多の協力的な方法で作業をしました。
みなさん、イラクの問題を解決する魔法の数式はありません。
ベイカー しかし、イラク政府に成功のチャンスを与えるために、アメリカの政策は軍事戦略だけやイラクだけからより広範に焦点を合わせなければなりません。イランの隣国、イラクの隣国を含めて、イラクにおける混乱を避けることに関心を持つすべての政府と、活発で建設的な接触することを模索しなければなりません。
この建設的な接触を得るために、アメリカは即座に新しい外交攻勢に着手すべきであり、イラクに安定をもたらすために必要な政治的、経済的、軍事的な問題を包括的に解決するために、イラク政府と共に国際的なイラク支援グループを作るべきです。
この支援グループはイラクだけでなく、イラクの隣国、イランとシリアを含み、鍵となる地域的な国家として、エジプトや湾岸諸国、国連常任理事国五ヶ国、国連事務総長、欧州連合を含みます。
この地域の内外を問わず、多くの国にとって、アラブ・イスラエル紛争の中心的な重要性という条件のもとで、アメリカは安定したアラブ・イスラエルの和平に、あらゆる局面で、我々がこの報告書で明確に概要を示した方法によって、活動的な外交交渉を再び着手しなければなりません。