米軍が再志願ボーナスを増額

2006.12.23



 armytimesによると、兵士が再志願するともらえるボーナスが増額になりました。軍は「inventory」「location」などの複数のボーナス・プログラムを用意しており、3〜6年間さらに勤務すると10,000〜40,000ドルのボーナスがもらえます(支給は今月26日)。特殊任務に就く兵士にはもっと高額のボーナスが提供されます。

 ただ、前に書いたように、怪我などして途中で除隊することになると、もらったボーナスを勤務日数に応じて返却する必要があるので、正式に除隊するまでは使わない方がよいことなど、注意しなければならないことは多々あります。中には、手続き上の問題で満期除隊したのに奨学金すらもらえなかった人もいます。しかし、この制度を上手く使うと、除隊後に奨学金で進学し、在学中の生活費にしたり、開業資金に充てるチャンスが得られます。実際、米軍人は除隊後に備えて資格取得に熱心が多いと聞きます。定年まで軍に残るのは一部の高級将校とか下士官たちだけなのです。

 兵士がいくらもらっているかは、戦争を観察する者にとっても重要です。それは最前線での彼らの行動に影響を与えます。誰ももらっている給料以上のことはしようとしないもので、命を捨てても味方を守ろうとする者は少数です。そういう人だけが英雄と呼ばれ、受勲の対象になるのです。中には、再志願ボーナスを少しでも増やすために、除隊と再志願を繰り返すセコい奴がいるとも聞きます。

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