ワシントン・ポストによると、モガディシュ国際空港にロシア製のジェット機が飛来して、2個の爆弾を投下しました。冷戦中、アメリカがソマリアを支援し、ロシアがエチオピアを支援していたため、エチオピアにロシア製航空機があるのは当然のことです。バレドグル空港(Baledogle)も空襲を受けました。北海道新聞は、この空爆についてエチオピア政府が武装勢力の入国を防ぐため、と説明していると報じました。しかしワシントン・ポストは、武装勢力の大半は海岸線から進入しており、ソマリアの海岸線が長いために取り締まれないと書いています。
エチオピアのテレビ局は、同国国防相の発表として、エチオピア軍はモガディシュから55マイル(約89km)にある(Jowhar)に迫る予定とのことです。ビジネスマンの証言では、Bandiradley、Adadow、Galinsorにも接近しているとのことですが、町の位置が分かりません。メレス・ゼナウイ(Meles Zenawi )エチオピア首相は、エチオピア軍が駐留するのは数週間の予定だといいます。イスラム法廷会議の勢力をある程度叩いたら引き揚げるつもりのようです。
しかし、そうなれば、まだ武装勢力がソマリアに集まり、エチオピアが介入するということが繰り返されるでしょう。やがて、こうした事実が既成化し、ソマリアはテロの聖地として認知されるようになります。そうなると、先進諸国の間で、根本的な解決を求める声が広がるでしょう。しかし、ここで武力介入すると、また問題が悪化する恐れがありますから、その辺で別の方法による問題解決を図る必要がありそうです。その方法を今から考える必要があります(今はよいアイデアは何も浮かばないのですが)。