イスラム法廷会議は持久戦の構えか

2007.1.6



 イスラム武装勢力のその後に関する情報は見当たりません。ワシントン・ポストによれば、南部に潜伏して活動を続けている模様です。エチオピア軍にキリスト教徒が多いため、イスラム法廷会議にとっては聖戦となることが懸念されています。こうなると長期的な対策が必要になるのですが、そろそろ報道の量が急激に減る時期で、一般人が状況を把握するのは難しくなります。そういう時は、支援団体のサイトに有益な情報が見つかることがあります。

 各国の対応について情報が出ています。同紙の別の記事によれば、ウガンダが1,000人の兵士を派遣を申し出て、ナイジェリアと南アフリカが関心を示していますが、最終決定はまだされていません。西側諸国はアメリカがモガディシュでやった失敗から軍の派遣には及び腰です。しかし、ブッシュ政権は活動に参加するアフリカの軍隊に資金と補給物資の提供をしたいと発表しています。記事も、素早い対応がアルカイダの影響を低下させると主張していますが、まったくその通りです。それも、単なる政治的なデモンストレーションのためではなく、ソマリアの文化レベルを向上させ、過激主義に陥らなくても生活していけるようにするくらいの努力が必要です。たとえば、ソマリアは最近洪水があり、その後遺症が続いています。治水対策で大規模な援助を行う方法を模索すべきです。

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