ワシントン・ポストによると、アメリカがソマリア国内に2度目の空爆を行いました。再びAC-130「ガンシップ」が、ソマリア南部を攻撃しました。詳細は発表されていませんが、少なくとも3人の上級アルカイダ幹部が隠れているということです。
同じ日、エチオピア軍が撤退を始めました。しかし、モガディシュ国際空港に迫撃砲弾による攻撃が行われたという報道もあります。この記事によると、8,000人の平和維持軍は未だ交渉中で、決定していないとのことです。決まっているのはウガンダからの1,000人だけだといいます。アナリストたちは本当に8,000人集まるかを疑問視しています。アメリカは空輸と兵站を担当することになっており、イラクの場合と違って、常識的な線で対応しています。
今回の空爆も前回と似たような感じだと思います。このようにアメリカが後方支援に回り、前線にはアフリカ連合が立つという構造が今後のソマリア政策の主眼となると考えられます。ひとつ不安なのは、アメリカの対テロ戦争の枠組みでの取り組みとなり、ヨーロッパの関与が少なすぎることです。アメリカはアルカイダの関与がある場合に限り、積極的に関わろうとするでしょう。しかし、この地域に必要なのは地域的な安定であり、発見されたテロ容疑者をとりあえず殺害、逮捕することではありません。治水、農業生産力の向上を図って、地域を経済的に安定させ、政治的に安定させていく長期的な計画が必要です。