赤十字ニュースレターに見るソマリア状勢

2007.1.29



 赤十字社のニュースレター「赤十字国際ニュース」によると、ソマリアのモガディシュ北部で赤十字が運営しているキーサニー病院は、銃弾や手榴弾、ナイフで負傷した兵士や市民を毎日15人以上受け入れているということです。

 状況を正確に把握するために、兵士と市民の内訳を知りたいところです。また、逮捕されることを恐れ、治療中に逃げてしまう患者が大勢いるといいます。武装勢力もこの病院に治療に来ているためです。こうした入院が必要な患者が500人ほどいると考えられています。

 報じられているよりも若干多いテロ事件が起きていることを連想させる記事です。こうした情報は地元のラジオ局が一番詳しいかも知れません。アルジャジーラの支局もあるので、こちらも期待できます。

 赤十字社は世界の紛争や災害の第一線にいます。私は一般のメディアの他にNGOの情報に大いに期待しています。赤十字社はその筆頭であり、一般メディアよりも詳しい情報を届けてくれます。軍事筋の情報だけ見ていても分からないことは沢山あります。

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