military.comによれば、イラク軍と米軍がナジャフで掃討したスンニ派武装勢力はシーア派宗教指導者を暗殺するために集まっていたことが分かりました。
武装勢力は「天国の戦士」と呼ばれる地域的なカルト組織で、巡礼者の姿に変装して、火曜日に終了する宗教行事で宗教指導者を暗殺する予定でした。掃討作戦は日曜日に始まり、月曜日に終わったので、暗殺を防ぐにはギリギリのところでした。
宗教行事は「隠されたイマーム」の復活を祝うものです。イマームはイスラム教の指導者のことで、その1人のモハメッド・アル・マフディが失踪したことから「隠されたイマーム」と呼ばれるようになり、いずれ復活して人類に正義をもたらすと信じられています。
なお、この攻撃で墜落し、2人が死亡した米軍ヘリコプターに関して、米軍は詳細を発表していませんが、イラク側からは撃墜されたとの見解が出ています。米軍が事実認定に変に慎重なことには、嫌な感じがあります。それだけ重大なことなのかも知れません。