米軍の契約業者が汚職で摘発

2007.1.31



 イラク戦などに関係している民間業者が契約などで詐欺や贈収賄、談合を行っているという話は、以前から流れていました。military.comによると、ようやく米軍は陸軍上級准尉が紙製品とプラスチック食器の契約で50,000ドルの賄賂を取った事件などを含め、約50件分の証拠をつかんだようです。

 残念ながら、この記事には事件の実例があまり載っていませんでした。しかし、一般論として、後方支援部隊の中で補給を担当する部門は、物資と現金を持っています。必然的にそこで汚職が発生するのが通り相場です。

 調査は遅すぎました。未だにイラクの病院に基本的な医薬品がなく、十分な治療ができずに命を落としている人がいると聞きます。人材は優秀なのに物資がないために、イラクの医療レベルは最低の状態です。これが米議会が政府に求めてもよい政治テーマかも知れません。治安だけでなく、イラクの医療レベルについても積極的に活動し、結果の報告を求めるのです。メディアもこうした問題を報じば、ブッシュ政権も考えざるを得ないでしょう。

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