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民間軍事会社とクルド問題が深刻化

2007.10.10



 イラクでブラックウォーター社とクルド人の問題が深刻化しつつあります。

 military.comによれば、イラク政府は6ヶ月以内にアメリカがBW社との契約を打ち切ること、被害を受けた家族に対して賠償として、それぞれ8百万ドルを支払い、BW社の警備員をイラクで裁判にかけることを望んでいます。

 military.comによれば、昨日、装甲したSUVの車列を警護中の民間軍事会社の警備員が、バグダッド中心部の交差点で車両に対して発砲し、2人のキリスト教の女性を殺害して、走り去りました。イラク政府は、警備員がどの会社の者かは分からないが、BW社の者ではなかったとしています。装甲SUVは民間軍事会社かイラク内務省によって使われています。

 military.comによれば、トルコ政府はイラク北部に対して越境作戦を行う許可をトルコ議会に求めることを決定しました。過去10日間で、トルコ南西部で、民間人と軍人が2ダース以上もクルド人組織PKKによって殺害されています。トルコ政府の決定は、これに対する対応でしょう。アメリカはこの作戦は地域をより不安定にすると反対しています。国防大臣は作戦は大規模になる見込みと述べています。トルコ議会がこの問題をどうするか、作戦が実施されるとなればどうなるかについて、今後考えていく必要があります。トルコ軍がやるにせよ、掃討作戦は米軍のやり方と大差はありません。家宅捜索を行い、隠されている武器を押収し、テロ容疑者を拘束するのです。しかし、こうした作戦ではテロ組織の基幹部分を排除することができません。掃討作戦の間、主なテロリストは逃げていなくなるからです。武器も、隠し場所に移動されます。結局、いたちごっこになるのが目に見えているのです。


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