military.comによれば、トルコ軍がイラク北部にあるクルド人武装勢力のキャンプを砲撃しました。しかし、トルコ政府は来週まで地上軍を派遣することはないだろうと述べました。
今秋、トルコ軍はトルコ領内で大規模な攻撃を開始しています。トルコ軍はシルナク州（Sirnak province）にあるガーバー山（Mount Gabar）に80人の武装勢力の退却路に照準しています。輸送ヘリコプターが特殊部隊を輸送する間、武装ヘリコプターが退却路に爆弾を投下しました。イラク国境では20人の武装勢力が逮捕されました。トルコ軍はイラク国境沿いのハッカリ州（Hakkari province）から、イラク国内のカニマサ（Kanimasa）、ナズドア（Nazdur）、サイナス（Sinath）にあるPKKのキャンプを砲撃しました。戦車がシルナク州のシロピ（Silopi）の近くに配置されました。少なくともひとつの砲兵部隊が、イラクのクルド人のザクホ（Zakho）に至る国境沿い地帯に配置され、砲身をイラク国内に向けています。
この記事で、予定されている作戦地域が大体分かりました。トルコ軍はイラク北部にあるPKKのキャンプを攻撃し、武器などを破壊・押収するつもりです。トルコと接しているハッカリ州、シルナク州のうち、交通の便がよいのは西部区域のシルナク州で、この国境沿いの内、主に山岳地帯を捜索するのだと考えられます。人口密集地（たとえば、ザクホ）を占領することは、よほどの必要性がない限りは避けるでしょうが、国境に近い町（たとえば、ナズドア）は一時的に占領するでしょう。この攻勢で一時的にPKKの活動を阻止することはできますが、時間が経てば元に戻ると予測できます。結果として、この戦いは息の長い“いたちごっこ”になるでしょう。
