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ソマリア沖の北朝鮮船救出の詳細

2007.11.1



 ソマリア沖で海賊に乗っ取られた北朝鮮籍の船を救出するために、駆逐艦ジェームズ・E・ウィリアムズが行った活動がmilitary.comに掲載されました。しかし、その内容は少し意外なものでした。

 駆逐艦ウィリアムズはヘリコプターを派遣し、無線を使って海賊に投降を命じました。すると、北朝鮮人乗組員が海賊に反撃し、2人の海賊が死に、5人を捕らえました。武装兵と衛生兵、通訳がウィリアムズから派遣され、負傷した海賊と船員を手当てしました。

 これより先に乗っ取られている日本籍の船のハイジャックはまだ解決していません。犯人がアルカイダに関係するグループであるという情報はまだ出ていません。地元の海賊による犯行であるのは間違いがないと考えられます。

 海軍はこうした任務をこなすには装備が強力すぎ、訓練も行っていないため、沿岸警備隊から訓練を受けているという記事も報じられています。この辺が現在の対テロ戦争のおかしな部分だと思います。ほとんどが小型船の相手に対して、大型の海軍艦で対処しています。多国籍軍は、対テロと言いながら、実際には土着の武装集団と戦っています。これはブルドーザーでネズミを追いかけ回しているようなものです。遠洋では活動できない相手に対抗するわけですから、近海での警備を増やす必要があります。そこで沿岸警備隊のノウハウが必要になるわけですが、それ以上に大規模な組織の改革も必要です。国際的に近海を警戒するシステムを考えた方が効率的な警備ができるかも知れません。

 なお、まったく別の話ですが、ハロウィン関係の幽霊話の記事が同紙に掲載され、韓国や沖縄の心霊ポイントの解説が書かれています。骨休めに読むのがよいでしょう。


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