米軍の脱走兵が80年代以来最高に
military.comによれば、1980年以来、陸軍の脱走兵の数が最高となり、2003年のイラク侵攻以降、80%増を示しました。この数字は徴兵制があったベトナム戦争期間中よりは遙かに低いものの、昨年との比では42%の増加です。
2007年会計年度中、兵士千人ごとの脱走車は9人で、一年前は千人につき約7人でした。今年脱走した兵士は4,698人、で昨年は3,301人でした。ジョージ・ケーシー大将(Gen. George Casey)は、陸軍が戦闘によって限界点近くまで酷使されたことを認めています。また、陸軍は脱走者をほとんど探さず、まれにしか起訴しないとも記事は書いています。
この記事を読んで、脱走兵全体に占めるイラク・アフガン派遣を経験した兵士としていない兵士の割合も知りたいと思いました。報道されている事例では1回以上イラク・アフガン派遣を経験した兵士が脱走している事例が多いのですが、派遣を経験していない兵士の実態はあまり明らかになっていません。マスコミも、戦場を体験した兵士の話は聞きたがりますが、単に怠け心で脱走した兵士の話は聞きたくないのです。しかし、そうした者たちの実態を調べることも、戦争の実態を知る上で重要なのです。