昨日、イラク全土に米軍に協力する自警組織が約77,000人いると書きました。ところが、military.comによれば、この数は実際には60,321人であることが発覚しました。
調停及び交渉事務局のマーティン・スタントン大佐(Col. Martin Stanton)は、名簿に載っている17,000人の人びとがボランティアとして検問所に立っていないことに気がついたと言うのです。スタントン大佐によれば、イラクの別々の場所を担当する部門が、誰をリストに含めるかについての適切な定義を持っていなかったために間違いが起きたと説明しています。
米軍は17,000人足りなくても、彼らすでに米軍と行動する意志を表明しているので、熱意の欠如を反映しているのではない。彼らは単に必要がなかったから参加しなかっただけだとスタントン大佐は考えています。これが、報酬を目当てに人数の水増しが行われていたのなら問題は深刻です。今回の発表を信じるとすれば、問題はさほど大きくはないことになります。
この記事で、ボランティア軍の中身がもう少し詳しく分かりました。51,190人のボランティア兵士は毎月平均300ドルの報酬を受け取ります。9,131人は米軍とイラク軍に編成される形で働きます。全体の4分の3、46,000人はスンニ派のアラブ人、残りはシーア派アラブ人です。なぜ、シーア派がここまで少ないのかというと、シーア派が主導しているイラク政府が米軍がバックアップする自警軍プログラムを完全に受け入れなかったからです。スタントン大佐は武装した男たちがテロリズムに戻っていくことを警告しています。石破防衛大臣は「テロと貧困は無関係」と言いますが、現場にいる米軍はテロリストを作らないために自警軍を作ろうとしています。米軍の狙い自体は間違っていません。