military.comによれば、トルコが地上軍をイラクに侵入させました。18日の夜からトルコ陸軍の兵士がイラク領内に1.5マイル(約2.4km)侵入し、午前中の半ば現在、イラク領内に留まっています。
トルコ軍約300人はイランとの国境に近い、イルビル(Irbil・地図中ではArbil)の北75マイル(約121km)の地点で、午前3時にイラク領内に入りました。匿名を希望したトルコ高官も300人の兵士が北部イラクに侵入し、現在も留まっていることを認めています。侵入の目的や成果については、何も触れられていません。
なお、16日の空爆について、使用された戦闘機が約50機へと修正されました。かなり大規模な空爆であったようです。これは本格的なPKK掃討をトルコが決断したと考えて良さそうです。先に空爆と砲撃に限定されると言っていたのは、欺瞞作戦のためだったのか、方針が変わったのかいずれかが気になります。中隊規模の歩兵部隊が徒歩でも行けるような距離に侵入したということから、多分これらは先遣隊だと考えられます。このあとにもっと大きな部隊が侵入すると考えておいた方がよいでしょう。だとすれば、今後、PKKが反撃するなどして、激しい戦闘になる可能性があります。これがイラク状勢にどう影響するかを考えていかなければなりません。