青色は訓練部隊、赤色は実戦部隊です。9機の機体は数年間の間に製造されています。
非常にまずい状況です。戦闘機の製造期間は2〜2.5年というところです。問題機が数年間の間に製造されたということは、特定の期間に製造された機体だけに生じる問題なのか、どのF-15にも起こり得る問題なのか、ギリギリの線だと言えるからです。
ワシントン・ポストによれば、AタイプからDタイプまでのF-15は主にアメリカ国内で使われており、ワシントン上空の警備も担当しています。軍外部の専門家は、この問題は修復できると述べています。ミズーリ州での事故は時速500マイルで8Gの急旋回を始めた時に起きました。スティーブン・スティルウェル少佐(Maj. Stephen Stilwell)は竜巻が屋根を引き裂くような音を聞いたと述べています。彼は脱出する際に腕をぶつけて負傷しました。機体はふたつに折れ、コックピットと機体後部は半マイル離れて墜落しました。私は先にパイロットが空中に投げ出されるようなことはないと書きました(記事はこちら)。確かに、コップピット部分の部材は無事でしたが、そのすぐ後ろで致命的な破壊が起きていたのです。予想以上に危険な状況でした。これではパイロットが思いきった空中起動を行えないことになります。これは明らかに構造的な問題というべきです。