ワシントン・ポストによると、トルコ軍の越境攻撃についてトルコ軍の高官が「冬季の状況が大規模な地上作戦を許さない。これから行われる作戦は恐らくは空爆と砲撃に限定される」と述べました。
また、セミル・シセク副首相(Deputy Prime Minister Cemil Cicek)は、イラク北部の作戦は陸軍が適切と判断すれば継続されることを、テレビのインタビューで明らかにしました。「幕僚長が決断し、(作戦の)必要性とタイミングを決めるでしょう。もし、十の作戦が必要なら十の作戦をするでしょう」。
PKKや米軍、イラク軍がトルコ軍の攻撃を確認したという情報はまだありません。しかし、攻撃が行われたのは確定的です。トルコ政府高官から出た言動もその通りと受け取ってよいと考えられます。
トルコ軍が行動しにくいのならPKKも同じです。冬期間のテロ攻撃は減るということから、トルコ軍も大規模な攻撃をする必要はないと考えているのかも知れません。しかし、議会は一年間の作戦活動を許可しているのですから、来春以降にトルコ軍が大規模な攻撃を行う可能性は多分にあります。冬期間、集結した歩兵はPKKがトルコ領内に侵入するのを防ぐ役目を演じるようです。現に、この記事にもトルコ国内での戦闘について書かれています。