military.comによれば、米海兵隊のCH-46「シーナイト・ヘリコプター」がバグダッド市内のガルマ基地(Garma)と約20マイル北西のタージ(Taji)基地の中間地点で撃墜され、乗員7人が死亡しました。
米軍は敵対的な攻撃ではなく、機械的な故障だと主張していますが、イラク軍は対空ミサイルによる撃墜だと発表し、アルカイダに関連があるスンニ派武装勢力があとで撃墜の映像を公開すると主張しています。しかし、ヘリコプターが墜落するのを他の海兵隊の航空機が視認しており、当然、その報告がなされているはずですから、未だ調査中という米軍の主張は時間稼ぎとしか思えません。これは過度に米軍が神経を尖らせ、本国の反応を気にしている証拠です。それを軍人向けのメディアに暴露されているのですから世話はありません。こうなると、ただでさえあてにならない米軍の発表は余計にあてにならないことになります。米軍はおそらく世界で最も情報公開が進んだ軍隊ですが、常に正確な情報を発信するわけではありません。それに常に注意を払っておく必要があります。特に、イラク戦の情報公開は民主主義国として恥ずかしい状態にあります。
それから、この対空兵器がイランからの供与である可能性は非常に高いと言えます。いずれ明らかになることですが、イランがどのような形でイラクに介入しているのかを、いま知りたいと思います。彼らが公然と行動していなければ米軍はほとんど阻止できないでしょう。人員とミサイルなどの武器がどのように運び込まれているのかがポイントです。