イラク復興事業で汚職が摘発される

2007.2.8



 military.comによれば、米陸軍予備役将校3人とイラク復興事業の請負業者が談合の疑いで起訴されました。また、自宅を改修するために少なくとも10,000ドルをアメリカに持ち込むのを助けた将校の夫も逮捕されました。この種の事件の調査が始まっているのはかなり前から知られていましたが、起訴されたのは初めてでしょう。

 起訴されたのは、カーティス・G・ホワイトフォード大佐 、デブラ・M・ハリソン中佐、マイケル・B・ウィーラー中佐で、少なくとも8百万ドルの談合に荷担しました。見返りは、現金、日産スポーツカー、キャデラックSUV 、不動産、 ブライトリング腕時計、ビジネスクラスの航空券などでした。

 今後、こうした汚職事件の起訴が続き、裁判の経過が報じられるようになれば、米国民の多くがいよいよイラク戦にうんざりし始めるでしょう。これまでこうした事件は一部の人たちしか関心を持たれていなかったのが一般的になるわけです。今回の報道はその第一報です。イラク戦に新しい側面が加わったということです。まだ、情報は僅かなので、これからの発展に注目が必要です。

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