掃討作戦への抵抗が増加か?

2007.2.20



 昨日はアクセスしにくかったイラク多国籍軍のウェブサイトが今日は問題なくアクセスできました。新しく掲載された記事にはいくつか興味深い記述があります。

 昨日、バグダッドの南で対空機銃ZPU-1が発見されました。これは旧ソ連製の単銃身の機銃です。武装勢力がこれを移動しなかったのは重量が413kgもあるためでしょう。気になるのは、バグダッド市内にあるはずの対空ミサイルが未だに発見されないことです。そのサイズを考えれば、隠すのは大変なはずです。よほど巧みに隠してあるのか、すでに運び去ったのかのいずれかでしょう。掃討作戦以来、ヘリコプターが撃墜されていないのは、その証拠かも知れません。

 設置した戦闘前哨への攻撃も起こっています。バグダッド北部の戦闘前哨を武装勢力が自動車爆弾で2人が死亡し、17人が負傷しました。まだ掃討作戦の成果を詳しく分析していませんが、開始以来、武装勢力の攻撃は徐々に増えてきているようです。まずは米軍の様子を観察し、それから対抗策を考えて、そろそろ実行を始めたということでしょうか。すると、今後もっと大がかりな攻撃があり得ます。時間があれば、もっと詳細に検討してみたいところです。時間がないのが残念です。

 
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