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陸軍の負傷兵医療の中枢が崩壊か?

2007.2.26



 ウォルター・リード陸軍病院といえば、米陸軍の医療の中心で、よく政治家が訪問してスピーチを行う場所として知られています。ワシントン・ポストによれば、そのウォルター・リード陸軍病院で、患者が最低限の治療を受けられていないという問題が最近浮上し、フランシス・J・ハービー陸軍長官が改善を命じました。

 ウォルター・リード陸軍病院の病室が劣化し、壁が壊れ、カビが生えています。シャワールームの天井を見上げると、穴を通して上の階のバスタブが見えます。ネズミの糞やゴキブリが転がり、カーペットは汚れたままで、安物のマットレスが使われています。military.comは、こうした状況を生んだ責任を取って辞任しようとする者がいないと批判しています。

 かつてなく大勢の負傷者が出ているこの戦争で、負傷兵への医療が劣化しているのは理解しがたいことです。しかし、こういうことはかねてから繰り返されてきたことなのです。人は兵士を戦場に送りたがり、英雄とおだて上げるのに、怪我をするとお払い箱とするものなのです。この事件は戦争の実態をよく反映しています。

 
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