military.comが掃討作戦の成果について報じています。イラクのアルカイダ最高指揮官アブ・オマル・アル・バグダッディが逮捕されました。
しかし、確認した結果、逮捕された男はバグダッディではない、別のアルカイダ指揮官であることが分かりました。イラク高官が匿名で語ったところでは、男はティクリート近郊で逮捕されました。バグダッディについては、彼の本当の名前や顔立ちが分かっておらず、本人であるかどうかを確認するのは困難だということです。バグダッディ(Baghdadi)という名前には「バグダッドの住民」という意味があり、名前はアルカイダの意志を象徴しています。彼がバグダッディと誤認されたのは、本人と一緒に捕まった別の男が認めたためということです。この件はまだ調査が続いています。
このほか、武装勢力がまとまって数十人捕まったという報道もありますが、増員の成果といえるほど大きな成果はあがっていません。その間もテロ攻撃は収まりません。バグダッド市外に待避したテロリストたちが各地で活動を始めれば、増派の意味がなくなる可能性もあります。バグダッドから各地へ部隊を移動させるよう計画を練り直す必要があるからです。結局、現在のイラク政策を続ける以上、自由諸国は後手に回らざるを得ません。アメリカには、1日も早くテロ対策を軌道修正して欲しいものです。