military.comによれば、イラクのアルカイダの指導者アブ・オマル・アル・バグダッディ(Abu Omar al-Baghdadi)が音声テープによる声明の中で、アルカイダが自前のミサイルを生産していると述べました。そのミサイルは、アル・クッズ1(al-Quds-1)またはエルサレム1(Jerusalem-1)と呼ばれ、生産段階に入り、より長い射程と高い正確性を持つとされました。しかし、信憑性はまったく確認されていません。
どんなミサイルなのかが分からないのでは、コメントのしようがありません。アルカイダが使ったミサイルといえば、カチューシャ・ミサイルや地対空ミサイルなど、小型のものだけです。ミサイルの名前を見る限り、弾道ミサイルを指し示しているようにも思えますが、アルカイダが弾道ミサイルを開発する可能性はゼロと言ってよいでしょう。ロケットの心臓部であるエンジンが調子よく動くようになるまでは大変な努力と資金が必要です。すでにあるロケットのデッドコピーを作るとしても、工場が見つかって破壊されたら終わりです。作ったミサイルをどうやって運搬するかという問題もあります。はったりか、ごく小型のミサイルを購入したのが真相だろうと思います。