military.comによれば、米海兵隊は隊員が市販の防弾用品を使うことを禁じました。陸軍はピナクル・アーマー社の防弾ベストが支給品よりも効果的だという議論が起こった後で、2006年3月に市販品の使用を禁じました。しかし、海兵隊は同様の措置を取りませんでした。今回の禁止により、海兵隊は支給品を身につけることが義務づけられましたが、その限りにおいては、隊員が自費で購入した防弾用品を使うことは認めています。
記事の後半は、陸軍が使用を禁じているピナクル・アーマー社の「ドラゴン・スキン」という商品名の防弾ベストについて説明しています。開発元が作成した実射ビデオも見られるようになっています。画面中に表示される「Ball」は軍用で一般に使われているフルメタルジャケット弾のことです。ビデオではドラゴン・スキンがベストに撃ち込まれた弾丸をすべて食い止めています。このビデオが本当なら、一般的な軍用中に対して十分な効果があることになります。記事は陸軍がこの製品を使うことを禁じているのを批判したいようです。
陸軍は支給品以外の使用をまったく認めず、海兵隊は条件付で認めるということは、おそらくドラゴン・スキンの方が性能がよいのでしょう。しかし、陸軍はイラクやアフガニスタンでドラゴン・スキンは数種類の銃弾に対して効果を実証できていないと説明しています。ならば、支給品の方は証明できたのかという疑問が湧きます。記事にはその辺は書かれていませんが。私は多分、支給品も銃弾をとめられない場合があると推測します。米陸軍が見栄で対策を怠っているのでなければよいのですが、どうもそのように見えるのが気になります。また、この記事が現場の兵士の意見から出てきたものかも知りたい気がします。現場にそのような声が強いのか、あるいはピナクル・アーマー社の宣伝なのか。いろいろ引っかかる部分を含んでいます。