ワシントン・ポストによると、バグダッド北西に位置するディヤラ州（Diyala）でテロ事件が増えているようです。
2005年10月から2006年10月までの１年間、ディヤラ州では米兵は11人死亡したのみでしたが、現在はバグダッド、アンバル州に続いて３番目に危険度が増大したと記事は書いています。昨年11月以来、第３旅団戦闘団の46人が戦死しています。米軍はディヤラ州に2,000人の兵士を追加投入する予定です。私がglobalsecurity.orgのデータを調べてみたところ、今月はこの州で６人の米兵が戦死しており、全員がIEDが原因で死んでいます。記事によると、この地域にはシーア派住民が45％いたのに、現在は20％に下がっています。
ディヤラ州にスンニ派住民が増えているのかは、記事には書かれていませんが、スンニ派がアンバル州から移動することで、ディヤラ州でスンニ派のテロ事件が増えたのではないかと推測します。これについては、今後さらに詳しいレポートが出来る気がします。アンバル州のテロが減っても問題は解決しないと材料が出てきたのかも知れません。
