ワシントン・ポストによると、ソマリアのモガディシュで戦闘が6日間続き、人権団体によれば少なくとも250人が死亡し、291人が負傷しました。回収するのが難しいため、死体は通りに放置されたままです。
前回の戦闘では1,000人が死亡し、その大半が市民で、32万人が戦いを避けて避難しました。この時の被害者のほとんどは一般市民で、今回もそれに近い状況だろうと想像されます。ソマリア人は暴動が起きると、そこへ集まろうとする傾向があり、そのために一般市民の被害が増えます。1993年にアメリカがここで市街戦を行った時も同じことが起こりました。
このまま戦闘状態が定着すると、この地域が不安定化します。さらに新しい戦いが起こる危険もあります。しかし、どこの国も及び腰で介入はもとよりコメントも避けています。それに情報が少なすぎます。記事には、機関銃、迫撃砲、重砲が用いられたと書いてありますが、どちらがどの武器を使ったのかははっきり書かれていません。もちろん、イスラム法廷会議が重砲を持っているとは考えられませんが、こういう場合、情報として明確にしたい要素です。せめて、ソマリア政府側の勢力だけは明確にしたいところですが、これもはっきりしません。非常に危険な状況に来ていると考えられます。