military.comに、日本が米軍相手の公営慰安所を設置したことが報じられました。今回の安倍総理の発言を聞いた時、このことが蒸し返されてやぶ蛇になる危険性を感じましたが、現実の、ものになってしまいました。記事はこういう書き出しで始まっています。
第二次世界大戦中、日本軍の兵士にセックスを提供するために女性を奴隷にした日本の忌まわしい慣行にはほとんど知られていない続編が存在する。日本が降伏した後、米占領軍当局の暗黙の了解の下に、日本は同種の米兵相手の「慰安婦」システムを用意したのだ。
公営慰安所は1945年8月18日に準備が始まり、9月20日に開店しました。女性たちは1日に15〜60人の客と取ったといいます。最大時、売春婦は70,000人に昇ったといいます。1945年の終わりまでに、日本には350,000人の米兵がいました。占領軍は1946年3月25日に慰安所を閉鎖するように命じました。記事には従軍牧師が反対したためと書かれていますが、私が聞いた話では本国で批判が湧き起こったためということです。多分、両方が真実なのでしょう。また、米兵の4分の1が性病を持っており、売春婦多数がこれに感染したという悲劇もありました。詳しくは記事を読んで頂きたいと思います。
この公営慰安所を根拠に「米軍だって慰安所を持っていた」と、従軍慰安婦を正当化しようとした人がいました。しかし、米軍は慰安所を作るように命じたわけではありません。日本軍は終戦直後から慰安所の設置に動き始め、米軍が到着すると同時に開店できるようにしたのです。米軍はそれを追認しましたが、命令したわけではありません。日本がここまで慌てて慰安所を設置したのは、かつて自分が同じことをしていたためと解釈できます。だから、日本が従軍慰安婦問題で突っ張る限り、この公営慰安所の話が蒸し返される危険を強くするのです。軍人向け新聞が安倍総理が訪米する直前にこの件を報じたことに注意が必要です。