military.comがバグダッド中西部のセキュリティ・エリアで行われていた大規模な掃討作戦が先週終了したと報じました。
第2歩兵師団第3ストライカー旅団戦闘団によると、3月20日にはじまった掃討作戦で、3,200個のIEDが除去され、42人のテロリストが逮捕され、大量の兵器や爆弾が押収されました。作戦には第2旅団やイラク軍も参加しました。さらに詳しい成果を知りたければ、記事をお読みください。
私には、これだけの成果をあげたことよりも、現在でもこれだけの武器が首都市内にあること自体が驚きです。掃討作戦を行っても、いずれまた武器が持ち込まれ、蓄積されていくことになります。こうした繰り返しを防ぐのは不可能だということを、今回の掃討作戦は逆に証明したように思います。別の記事には、未確認ながらイラクのアルカイダ指導者が殺害されたことが報じられています。アルカイダの幹部が死んでも、すぐに交代者が決まるのが通例となっており、特に成果だとは言えません。
この状態をアメリカは8月か9月まで続けるつもりのようです。軍は現地指揮官は8月までに判断をくだすことを希望しており、先日ブッシュ大統領も9月までに判断したいといった主旨の発言をしました。夏の終わりに何らかの変化があるはずです。それまでは兵士たちが無駄に死に、傷ついていく状況が続きます。とにかくも、バグダッド市内でのテロ事件が今後減るかどうかに注意が必要です。この掃討作戦に意味があったのかは、それで分かります。