興味深い記事が出たので、記事を更新することにしました。
military.comによると、3分の1を超える兵士が、味方を助けるためなら拷問は許されるべきだと考えていることが、米陸軍の調査により判明しました。40%の海兵隊員と55%の陸軍兵士が所属部隊の同僚が無辜の民間人を殺したり負傷させるのを目撃しています。また、調査を受けた1,300人以上の陸軍兵士と450人に近い海兵隊員の10%が、必要がないのに民間人を虐待し、所有物を損壊したことがあると認めました。3分の1の海兵隊員と半数の陸軍兵士が民間人を尊厳を持って扱うべきだと答えました。(調査結果の原文はこちらで入手できます)
イラク侵攻直後、イラク人が米兵の過剰な暴力を訴えると、米軍は彼らはそう言うように訓練されているのだと反論したものです。しかし、一定数の兵士からこうした意見が出たのなら、もうこの言い訳は通りません。戦域に展開した敵軍を撃破するのと、市街地の警備につくのでは、不必要な暴力の数も大きく変わります。敵が近くに隠れていて、どこから襲ってくるのか分からない状況では、誰でも敵に見えるものです。最近は、敵自体が存在せず、IEDにやられるだけなので、兵士の不満は余計に高まり、さらに不要な暴力に拍車がかかることになります。この数字は米軍だけでなく、世界共通の値と考えて差し支えないでしょう。同様の軍事紛争が起きた時にも似たような状況になると推定する根拠として使えます。