ワシントン・ポストによると、アメリカはソマリアに40年の外交官としての経歴を持つジョン・イェーツ(John Yates)を特使として派遣することにしました。
ソマリアでは昨日ソマリア首相の車列に対するIED攻撃がありました。被害はなかったようですが、内戦が激化しているのは間違いがありません。武装勢力の背後にアルカイダがいる可能性が高い以上、この状況をアメリカとしてはほっておけないのでしょう。かといって、地上軍の派遣はやりたくないのです。いま、それを行えばテロ戦争が拡大しているという印象を世界中に与えます。
この対応は妥当かも知れませんが、ソマリアの将来には明るいものは感じられません。直感でしかありませんが、今後もっと悪くなるような気がします。国際社会の関心が低いことがその理由の最大要因です。アメリカの責任もありますが、テロに対する国際的な連携作りに失敗し、別の地域でのテロ対策が進まないという状況ができてしまっています。これはアルカイダにとっては都合のよい状況です。彼らがそれをどれだけ利用しようとするかは分かりませんが、一般論として非常に危険だと言うことができます。