armytimesによると、イラクにいる武装勢力の70%は偽造パスポートを使ってシリアから入国した湾岸諸国の出身者だと、イラク内務省の情報部、ラシード・フレイヤ准将がクウェートの新聞のインタビューで答えました。しかし、シリアからの入国者がどれだけかは説明がなく、残りの30%がどこから来ているかも明らかにされませんでした。
この情報をどう評価するかは難しそうです。シリアから来ている武装勢力がいるのは間違いありませんが、シーア派が支配するイラク政府の発表ですから、スンニ派とシリアを結びつけた方が都合がよいのは当然です。数字が水増しされている可能性を考えなければなりません。一応、耳に入れておくだけにすべきでしょう。
イラクにいる武装勢力の実情は未だに不明です。アメリカはどの程度正確に彼らの実態をつかんでいるのでしょうか。実のところ、これも謎です。米軍がどの程度効果的に動けているのかは分かりません。最近、ペトラエス司令官がイラク人に宛てた手紙というのがmilitary.comに掲載されました。4年以上経っても問題が解決されず、こうした公開書簡という手法に頼るのは、計画がうまく行っていないためと想像するしかないのですが。