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民生用弾薬が極度に不足

2007.5.25



 苦笑したくなるニュースがmilitary.comに掲載されました。アメリカ各地の銃砲店や警察署への弾薬の供給が何ヶ月も、中には8ヶ月から1年間も遅れているというのです。

 理由は軍が小口径の弾薬の発注量を従来の3倍以上に引き揚げたからです。2001年に米政府が弾薬を買うのに使った金額は2億4,200万ドルでしたが、2006年は6億8,800万ドルでした。メーカーは生産量を4倍に増やして対応していますが、まだ追いついていないのです。

 戦争がはじまると弾薬類の価格は高騰するのが普通です。軍用と民間用の弾薬には共通のものがあり、それらが大量に軍に納入されます。普段の消費量は戦時のそれに比べると相当少なく、米軍は大慌てて世界中から弾薬をかき集めます。もちろん、備蓄している分もあるのですが、それらを使い切った後で弾薬切れを起こさないためです。弾薬メーカーは戦争がはじまると増産体制を整え、やがて需要に追いつきます。それにしても、今回の報道は戦争がはじまってから随分と時間が経ってから出てきたものだと思いました。こうした問題はもっと早期に話題になるはずです。

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