昨日のトルコがイラクに侵入した話は信憑性が薄く、トルコ軍は自身の領内に留まっているようです。さて、ワシントン・ポストによると、イラク国境から46マイル(74km)北にあるトルコ領内のシイルトでIEDが爆発して3人のトルコ軍兵士が死亡し、6人が負傷しました。
事件は「一時的警備地域」のひとつで起こりました。しかし、トルコ軍は「一時的警備地域」の意味を詳しく説明していないとのことです。一部のメディアは、一時的警備地域には民間機の乗り入れが禁止されると報じましたが、それ以上の警備手段がとられ、侵入が制限されると報じています。トルコは事件はクルドの分離主義者の犯行と考え、「トルコはこれらテロ活動に直面し、抵抗するために一致団結する。トルコ陸軍はテロとの戦いにおいて揺るぎない決意をなし、必ずかかる攻撃へ必要な回答を出す」と声明を出しました。
展開から見ると、緊張が高まっているものの、直ちに大きな戦争にはならない感じです。実際に戦争がはじまる時に比べると悠長で、情報がオープンすぎる感じです。しかし、クルド人の分離独立に向けて、テロ攻撃が激化するのは間違いがなく、アメリカのイラク政策は大きくつまずくことになるでしょう。今後はトルコにもっと目を向ける必要があると感じました。