military.comに、退役軍人がホームレスになる問題の記事が載りました。
退役軍人に関する情報を見ていると、しばしばホームレス問題が登場して驚かされます。太平洋戦争終了後、元軍人たちは恩給ももらえず放置される状況がしばらく続きました。だから、身寄りのない復員兵がホームレスになるのはあり得ますが、軍人の支援制度が充実したアメリカで、そんなことが起きるとは考えにくいと思えるからです。
記事が紹介した議会調査部の研究によれば、軍人ではない人よりも退役軍人がホームレスになる可能性は、女性は４倍、男性は２倍も高いといいます。その原因は、戦闘体験とPTSDが一因であると研究は結論しますが、唯一の原因ではありません。また、ベトナム戦争の帰還兵が除隊後10年間でホームレスになることは少なかったのに対して、現在、イラクとアフガニスタンからの帰還兵は帰国後数ヶ月でホームレスになってしまいます。記事には、米政府のホームレス対策は約600人の退役軍人を助けましたが、1,000人以上がホームレスになる危険にさらされているとも書かれています。
退役軍人の状況がかなり変わってきているようですが、その理由は想像もできません。なぜ女性は男性よりも２倍も危険度が高いのか。すぐにホームレスになる退役軍人が多くなったのはなぜか。理解できないことばかりです。この調査の詳細やほかの研究結果を見てみたいと思います。
