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ディヤラ州のイラク軍は準備不足

2007.6.27



 昨日、イラク軍の実力が不足しているという報道を紹介しましたが、military.comが別の記事を報じました。現在、ディヤラ州に米陸軍3個旅団戦闘団が配備されているのは、イラク軍の実力不足が原因だということです。しかも、これは歴史あるスターズ・アンド・ストライプス紙の記事の転載です。

 ダナ・ピッタード陸軍准将は「この州は、米軍が治安権限を準備不足のイラク軍にあまりにも早急に渡した時に起こることを示している」と語りました。ディヤラ州はイラクの治安安定の指標とされ、イラク軍に治安権限を移行するために、2005年に米軍は旅団戦闘団を2個から1個へ減らしました。すると、2006年にサマラのモスクの爆破事件が起こりました。ディヤラ州の治安を担うイラク軍第5師団には、兵員不足と補給の問題があると准将は認めました。彼は、ディヤラ州が完全に安定するのには2年かかると見ています。

 また、適当に近い未来に状況が好転するという話です。本当に2年で問題が解消するのでしょうか。兵員不足はともかくも、補給の問題が2006年になっても解決できないというのは理解できない話です。これは輸送隊が武装勢力に襲撃されるのが原因ではなく、米軍がイラク軍に物資を与えても、横流しによって物資がなくなるためではないのでしょうか。締め切りが近づくと、また先延ばしにするのは、これまでも見られたことです。

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