ワシントン・ポストに、従軍慰安婦非難決議に関する記事が載りました。この記事はロイター通信が配信し、アメリカの多くの報道機関が報じています。それには日本軍の手によって従軍慰安婦にさせられた中国人女性の証言が載っています。軍が直接関与したことがないという日本の主張を真っ向から否定する証言です。
現在、91歳のチョウ・フェニョン(Zhou Fenying)によると、彼女は22歳の時に江蘇省の村にやってきた日本兵に夫の兄姉と共に捕まり、従軍慰安婦にになることを強制されました。ふたりは車にロープで縛られて連れ去られ、1日に4〜5時間、従軍慰安婦として働かされたということです。
朝鮮半島での強制連行には疑問の声も出ていますが、今回の証言は中国です。いまだに続く従軍慰安婦問題ですが、当時から時間が経っていることもあり、新たな証拠が見つかる可能性は少ないでしょう。軍が強制連行を行ったとしても、物的な証拠が残っているとは期待できません。あったとしても、終戦時に焼却処分されているでしょう。証言だけでは日本政府を納得させることはできず、アメリカとの対立は続くことになります。それに、次期大統領が女性になる可能性が高いことから、今回の法案が実現しなくても、将来、実現する可能性は高いと考えざるを得ません。