military.comによれば、ジム・ウェッブ上院議員が、兵士が1ヶ月派遣されたら、1ヶ月の帰国を保証される制度を、2008年の国防予算に請求すると、スターズ・アンド・ストライプス紙に語りました。ウェッブ議員は元海兵隊員で、自分の息子が海兵隊員としてイラクに派遣されています。もとは、ジェームズ・ウェッブの名前で知られる彼は新人議員ですが、海軍長官を経験したこともあります。
ゲーツ国防長官が示している政策は、15ヶ月派遣された部隊に12ヶ月の休暇を与えるので、ウェッブが求める1ヶ月派遣された兵士個人に1ヶ月の休暇を認める制度とはかなり違っています。個人単位で休暇を認めるため、国防総省の事務手続きは従来よりも煩雑になります。しかし、兵士にとっては歓迎すべき提案でしょう。15ヶ月の連続した派遣と言っても、配偶者が病気になった場合などは一時帰国を認めています。兵士は軍用機の空席を利用でき、アメリカの民間航空会社は軍人に空席を提供するサービスも行っており、軍人が自宅に戻るのは比較的楽です。軍にとっては、不利なことばかりのように思えますが、PTSDの発症を抑えるという点では、連続した前線勤務を避ける方がよいのは、第2次大戦時のドイツ軍の休暇制度が証明しています。米軍は兵士が異常をきたすまで、前線に配置し続けて、連合軍中で最大のPTSD患者を作りました。この提案が通るかどうかは分かりませんが、多少の効果は認めてよいでしょう。