ジム・ウェッブ氏は軍人出身の上院議員として、まだまだやることがあるようです。米民主党の新人議員9人が再び新しい提案を議会に提出したとmilitary.comが報じました。
それは「戦時契約委員会」を作り、3,000億ドルのイラク復興予算の無駄や誤用を政府の監査役に管理させるという案です。2年前、特別検査官は国務省によって使われたイラク再建予算320億ドルの内90億ドルが使途不明だと報告しています。そこで、議会に復興予算の使い方を監視させようというわけです。
この対応はちょっと遅い。また、実現するかどうかも不透明です。すでに、イラク復興予算に得体の知れない者たちが群がり、あっという間に大金を引き出していったことが明らかになっています。戦争成金を目指す者はどこにでもおり、イラク侵攻のようにそれを実施する政府の方針が不明確な場合は余計に問題が起こりやすいのです。戦争では過去に起きたことが繰り返される傾向があります。言われ尽くしていることですが、戦例をよく調べ、当然起こるはずのことを先回りして予防するくらいの工夫と知恵が必要です。戦争は滅多に起こらないため、毎回新しい経験のように取り組もうとする人が多く、こうした問題が起こるのです。