参議院選挙は民主党の大勝に終わりました。投票率が低いのに自民党が大敗とは意外な結果でしたね。
さて、イラクのホシャイア・ジバリ外務大臣(Foreign Minister Hoshyar Zebari)がヌーリー・マリキ首相とデビッド・ペトラエス大将との関係が冷え切っており、マリキ首相がワシントンに大将の交替を要請する可能性があると述べたとmilitary.comが報じました。
シーア派であるマリキ首相は、アルカイダとの戦いにスンニ派を参加させようとするペトラエス大将の戦術に反発しています。ペトラエス大将はマリキ首相との関係は良好だと主張していますが、駐イラク米大使ライアン・クロッカーはしばしば激しいやり取りがあることを認めながらも、絶望的な状態ではないと言っています。ジバリ大臣は、マリキ首相にイラク軍に対する権限が制限されている点を理由にあげています。サドル派の議員は、マリキ首相はスンニ派を武装させる方針について、シーア派を武装させると言って反対していると言います。この議員はマリキ首相がビデオ会議でブッシュ大統領に抗議したと主張しますが、ホワイトハウス側はそれを否定しています。
これだけの情報では何とも言えませんが、イラクとアメリカの関係がぎくしゃくしているのは間違いがありません。衝突があるのは間違いがないとして、それがイラク統治にどれくらい障害があるのでしょうか。大きな政策を遂行する時に、けんか腰になるのは珍しくありません。その程度の問題なのか、致命的なズレがあるのか、その辺が気になるところです。