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韓国人人質事件は手詰まりか

2007.8.1
同9:43修正



 military.comによれば、昨日、韓国政府はアフガニスタンでタリバンの人質となった女性人質の人数を18人から16人へ訂正しました。誘拐時の人数は23人なので男性は7人(現在は5人)ということになります。

 シム・ソンミン氏の遺体が発見されたのは、ガズニ州(Ghazni)のガズニ市から約6マイル(9.7km)西にあるアンダル地域(Andar District)にあるアリゾ・カレイ村(Arizo Kalley)の道路脇です。下の地図を拡大すると分かりますが、カブールの南西方向にガズニ州の都ガズニがあります。誘拐が実行されたのも同州のカラバグ地域です。この辺にいる武装勢力が行ったのでしょうが、救出できる見込みはほとんどありません。タリバンは女性を解放する意向を示しています。同時に全員を救出できなければ助かるはずの女性を無用に危険にさらすことになります。

 アフガン政府は過去に人質交換を行って関係国から批判を浴びており、今回は譲歩できないでしょう。タリバンが人質を一カ所に集めるというミスを犯さない限り、事件は手詰まりの感があります。韓国は人質を失い、タリバンは何も得られないのです。


訂正:その後の報道では、タリバンは女性を殺すこともあり得ると言っているようです。タリバンの方針は流動的で、確実なものではありません。しかし、アフガン政府も女性の解放を狙っているという情報もあります。


地図は右クリックで拡大できます。

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