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米陸軍、入隊ボーナスを増額

2007.8.11



 米陸軍は昨年入隊ボーナスに10億ドルを費やしましたが、さらにボーナスの枠を増やそうとしているとmilitary.comが報じました。新しいボーナスは、45,000ドル(約5,310,000円)の無税の住宅購入やビジネス資金、学費や学生ローンの費用の提供です。

 ロバート・ゲーツ国防長官は、5年以内に現役の陸軍兵を65,000人増やし、総計で547,000人にすることを望んでいます。志願者を増やすために陸軍は徴募方法を変更しました。

  • 9月30日までに志願し、訓練キャンプへ1ヶ月以内に入れる人にはボーナスを20,000ドル増額。
  • 年齢の上限を42歳まで拡大。
  • 絵柄が威嚇的でなければ手と首にある入れ墨を容認。
  • 新しい志願者を紹介した兵士に2,000ドルのボーナスを提供。
  • 1年以内にダイエットする条件で標準体重を満たさない志願者を受け付ける。
  • 潜在的な志願者の両親への広告活動を行う。
  • 高校卒業者よりも一般教育卒業者の志願兵を増やす。(一般教育卒業は、高校中退者が高校卒業に相当する証書がもらえる資格のこと)
  • 訓練キャンプの環境をより快適に改善する。
  • 陸軍を宣伝するために、訓練キャンプを終えたり、戦闘地帯から故郷に戻った優秀な兵士を旧友や学友に会わせる。
  • 医学的、倫理的な理由や薬物やアルコールのテストから、「waiver(例外的に基準外の入隊を認めること」を与える現役・予備役を15%以上に増やす。

 米兵はおそらく世界で最も恵まれた環境にあります。必要とあれば、政府はボーナスをはずんででも頭数を集めようとします。武器や戦術の開発についても同様で、莫大な費用を惜しげもなく注ぎ込みます。一番欠けているのは、戦争そのものを防ぐとか、より小さくするようにする方法を考えることです。抑止戦略も最終的には敵に勝つことを目標としており、戦争そのものを消滅させようというものではありません。戦争の危険が減れば、必要な兵士の数も減らせるのにと思うのです。

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