MRAPの配備は半分以下の見込み
army-times.comによれば、米国防総省は年末までに3,900台のMRAPをイラクに送る予定でしたが、1,500台に留まる見込みです。
7月18日の記者会見で、国防総省のジョン・ヤングMRAP特別委員会委員長は3,500〜3,900台という数字をあげていました。しかし、国防省報道官ジェフ・モレルは納入が遅れる見込みだと述べています。
現在、5社がMRAPの製造を行っています。一部のMRAPは空輸されていますが、大半は船で戦地へ出荷され、それには35日間かかります。さらに、無線機や妨害電波装置を取りつけるのに15日間かかります。この50日間という時間が配備を遅らせているのです。以前はこの倍の日数がかかっていたといいます。
海外引っ越し便の輸送期間は日米間で大体30〜50日間といいますから、これくらいかかるのは納得できます。どうしても年末までに送りたければすべてを空輸に切り替えるしかありません。この問題を国防総省がどう解決するかを今後も見守っていきたいと思います。そして、これに武装勢力がどう対応していくのかも注意する必要があります。それは、MRAPでIEDを防げるのなら、武装勢力はどのように戦術を変更するかという問題です。