米陸軍が州軍兵士に新兵勧誘を求める
military.comによると、米陸軍は入隊希望者を勧誘した州軍兵士に、一件2,000ドルのボーナスを支給するプログラムを行うことになりました。現在、プログラムの細部を詰めており、数ヶ月後にスタートする予定です。陸軍はこれで1,600人を勧誘したいとしています。このプログラムは増員が予定されている陸軍の採用目標を達成するための工夫です。
州軍の兵士は陸軍の現役兵士よりも国民に接する機会が多いので、彼らに採用係助手をやってもらおうというわけです。それも最初から陸軍に入隊することを決めなくてもよく、州軍の基礎訓練の後で30、36、48ヶ月の陸軍勤務を決めても、州軍に留まってもよいのです。そのため、勧誘した州軍兵士は、勧誘した人が州軍に入隊した時に1,000ドルを受け取り、実際に入隊者が陸軍勤務を希望したときに1,000ドルを受け取ります。
陸軍は2012年までに65,000人増員する予定で、除隊していく兵士の補充分も含めて、年間80,000人を採用する計画を立てています。最近の採用状況は概ね達成していますが、陸軍が州軍に比べて若干遅れているようです。
こうしたボーナスに使われる費用は、増員で増える給与とは別個に予算を消費していきます。金額としては大したことがなくても、こうした出費が蓄積して財政を圧迫していくものです。