military.comによると、現在イラクにいる米軍は、2005年の総選挙の警備での161,000人態勢を越え、162,000人に近い数字になっています。
同紙の別の記事によれば、そんな中で、サドル・シティに対する攻撃が起こりました。米軍はテロ容疑者32人を殺害し、12人を拘束したと発表しました。しかし、イラク警察と目撃者はこの攻撃で女性2名を含む9人の一般市民が死んだと主張しています。ここにも米軍とイラクがしっくり行っていないところが見えます。米軍は一般市民の死傷者については発表していません。
その他、ヘリコプター型MQ-8B無人偵察機(MQ-8B Fire Scout tactical unmanned aerial vehicle system)をイラクへ投入するという記事が目につきました。8月の終わりまでに決断が下されれば、2008年半ばまでに8機のMQ-8Bがイラクに配備されます。。MQ-8Bは赤外線と光学式映像を地上に伝達でき、高度20,000フィートで8時間以上ホバリングを続けられます。地上部隊にとっては重宝な装備です。強襲作戦ならMQ-8Bは開始前から偵察を行い、人間(必ずしも武装勢力ではないかも知れませんが)が潜んでいる場所の位置を特定し、それぞれに番号を付け、位置の変化を地上部隊の指揮官に報告し続けます。
しかし、イラクの治安が回復する兆しは全くなく、MQ-8Bも大した足しにはならないでしょう。国防総省は耐地雷装甲車MRAPを派手に宣伝し、専用のページを設けていますが、こんなことしか材料がないのです。その内、MQ-8Bも宣伝するようになるのかも知れませんが、不安を覚えるだけです。