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狙撃事件:サンドバル技術兵に無罪評決

2007.9.29



 military.comによれば、エヴァン・ヴェラ軍曹(Sgt. Evan Vela)が木曜日に法廷で涙を流しながら事件の詳細を述べました。

 証言によれば、殺害されたイラク人男性は狙撃兵の隠れ家を偶然見つけてしまい、マイケル・ヘンズレイ二等軍曹(Staff Sgt. Michael Hensley)がヴェラ軍曹に撃てと命じたのです。イラク人男性は兵士に接近した時、武装しておらず、両手を上にあげました。しかし、ヘンズレイ二等軍曹はヴェラ軍曹に「準備はいいか」と尋ね、「撃て」と命じました。ヴェラ軍曹は自分が撃った時のことを憶えておらず、拳銃から手に衝撃が伝わるのを感じるのに数秒間かかりました。ヘンズレイ二等軍曹は笑って、地面に横たわって痙攣している男性の喉を打ち、もう一度撃つように命じました。ヴェラ軍曹が再び撃つと、ヘンズレイ二等軍曹は自分のリュックからAK-47を取り出し、「これが我々が起きたと言おうとすることだ」と言いました。ヴェラ軍曹は、5月11日にジョージ・サンドバル・Jr技術兵(Spec. Jorge Sandoval Jr.)は、近くで警戒していたけども、現場にはいなかったと述べました。

 そして、別の記事によると、サンドバル技術兵はすでに無罪の評決を受けたようです。裁判の全容はまだよく分かりません。4月の事件に関しては、アレキサンダー・フローレス技術兵(Spec. Alexander Flores)が起爆コードを置いたのはサンドバルではなく自分だと言っています。だから、サンドバルは両方の事件には関与していないという判断がなされたのでしょう。これからの裁判は、ヘンズレイ二等軍曹とヴェラ軍曹に焦点があてられることになります。こうしてみると、現在の米軍の行動は治安維持とは言っても、戦闘活動に等しいことが分かります。該当部隊が、当日どのような任務に就いていたのかは分かりませんが、武装勢力とそうでない者との区別がつきにくい環境では、誰でも疑ってかかることになります。しかし、武器を持っていない男が米兵を見て両手を上げ、敵意がないことを示したのに、それを殺害したのは重罪です。彼らが狙撃任務を与えられていて、隠れ家が見つかると任務に支障が出る状況だったとは思えません。それならば、外に出て偽装工作をする余地はないからです。あとで実績として報告するために、民間人を無差別に殺した可能性が非常に高いと考えるべきです。

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